新型コロナウイルスの爆発的な感染者数の増加に伴い、自宅療養やホテル療養となる方が後を絶ちません。
地域によっては入院先が見つからないことから、自宅での療養を余儀なくされています。
白鴎大学教育学部教授 岡田晴恵 医学博士
1.検温方法の確認オーエスワンは、さまざまな医療の現場で、食事療法の一環として、経口補水療法に活用されています。
体調を崩した方に脱水症状が重なると、たちまち容体が急変する事があります。
そこで、脱水による体調不良を起こさないように、予防的に経口補水療法を取り入れ、日々の生活から脱水を回避し、
ただでさえ病床数が限られている今、しなくてもよい入院はしないという取り組みを実践している医療機関がや施設が増えています。
経口補水液を予防的に飲んでいただくだけで、点滴に近い効果が出て、脱水症状を改善できるとされています。
新型コロナウイルスの患者の中には、肺炎が悪化して血液中の酸素の状態が悪くなっても息苦しさを感じないケースが報告されています。「幸せな低酸素症」と呼ばれる症状で、自宅で療養する患者が過去最多となる中、自分で気付かないうちに重症化する場合もあるため、専門家は血液中の酸素の値をパルスオキシメーターで繰り返し確認し、異変があればちゅうちょなく助けを求めるよう呼びかけています。 重症度を分ける基準は主に「酸素飽和度」。これは、血液の中にどれだけ酸素が含まれているのかを示すもので、正常値で96~99%です。 96%以上だと「軽症」、93~96%で「中等症1」、93%以下で「中等症2」となります。「重症」は酸素飽和度だけではなく、人工呼吸器が必要か、またはICUで濃密な治療が必要かなどで判断されます。このように、酸素飽和度が96%を下回らない限りは、いくら高熱であっても「軽症者」に分類されます。
重症になる前に、容態の変化を測るパルスオキシメーターを自宅に一つご用意ください
もし感染してしまったら、買い物に出ることはできません。自宅療養をしなければならない場合に、どのようなものが必要になるでしょう。
まず、食料品です。食欲がなくても食べられて、必要なカロリーが摂取できるものが必要です。
また、少し食欲が回復したときのためにも、手軽に食べられる食事を用意します。
自宅療養を行う場合には、経過記録表をつけるようにしましょう。経過記録表とは「いつ、どんな症状が出ていたのか」や、その他注意する点を共有するために記入するものです。
記憶は不正確なので、記録をつけて正確な情報を残します。救急車を呼んだり、診療を受ける際にあると、医療従事者が状況をすぐに把握できるので、症状に変化があれば記入します。
最初に患者の基本情報(体重や身長、年齢や血液型、アレルギー情報など)、次に主な症状はどんなものか、そして記録時の状態を時間の経過とともに記入していきます。
症状の経過の記録は、朝、昼、夜の3回は必ずつけましょう。
それ以外にも、容態が変わったときや、食事の様子などについても記入しておきます。何をどれくらい食べたかなども重要な記録になるようです。