全国で感染者数の最多を更新している現在、新型コロナウイルス感染症については、いつ、だれが、どこで感染してもおかしくない状況です。
親しい友人・知人など身近な方が感染したとしても、自身への感染を防ぐために、日ごろからの感染対策が重要です。
身近な方から「新型コロナウイルス感染症と診断された」と連絡があったときに、自分は濃厚接触者なのか、もしそうだったらどうしたらいいのか、知っておく必要があります。
ご自身や大切な方の健康を守るために、正しく判断し適切な行動が大切です。
濃厚接触者は、感染した人と近距離で接触したり、長時間接触したりして、感染している可能性がある人です。
厚生労働省などによりますと、濃厚接触者かどうかを判断する際の重要なポイントは次の通りです。
▽濃厚接触者かどうかの判断ポイント(厚労省HPより)
感染者が発症する2日前から、ウイルス排出しなくなる10日間まで
(無症状者は検体採取から7日間)
マスクなどをつけず、お互いに手を伸ばしたら届く距離で15分以上接触した場合など
家族に感染者がいる場合や感染者の介護をしている場合などはこの目安に当てはまることになると思われますが、医療機関や介護施設で行われているように、しっかりとした感染予防策がとられていた場合は濃厚接触者とはみなされません。
また、15分以上の接触といっても、会話をしていたか、大声を出したりするうような環境だったか、換気が十分にできていたか、など、その場の具体的な状況によって、濃厚接触者と判断されるかどうかは変わってきます。
▽その場で感染リスクがわかる抗原検査キットを備蓄しましょう
厚生労働省では、1月14日付けで濃厚接触者の自宅などでの待機期間をこれまでの14日から10日間に短縮しました。
さらに1月28日付けで、この期間を7日間に短縮しています。
このため、感染者と「最後に接触した日」を0日として、7日間は自宅などでの待機が求められることになります。
7日間の待機期間でも5%程度のリスクが残るため、待機が解除された後も、10日間たつまでは検温などで健康状態を確認し、外出を控える必要があります。
自宅待機の際には、不要不急の外出はできる限り控え、やむを得ず外出する場合には、マスクの着用や手洗いなどの感染対策を行って、人との接触を避けることとされています。
通勤や通学も控えましょう。
職場や学校には行かずに自宅待機
(10日間は感染対策の徹底を)
症状が出たら、かかりつけ医か医療機関受診
東京都の感染症対策部では次のようにしています。
家族に濃厚接触者が出た場合は、発症もしくは感染と判定されない限り、濃厚接触となった人を除いて家族全員が行動を制限されることはありません。
ただし、勤務先や通学先などで個別にルールを定めている場合もあるため、会社や学校と話し合って、それぞれのルールに従いましょう。
オミクロン株の感染者が増え、濃厚接触者もこれまでにないペースで急増しています。
感染拡大防止の一方で、社会経済活動の維持のバランスを取る必要もあります。
濃厚接触者になった場合は、症状がなくても、万が一感染していた場合に大切な人たちに感染を広げないよう、ひとりひとりが心がけましょう。