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熱とは 意外と知らない発熱について

新型コロナウイルスの流行により、以前より自身の体調の変化に敏感になっているかとおもいます。

例えば、咳、鼻水が出る、発熱を感じるなど以前だと風邪などの軽度の感染症を疑う症状も現在では「もしかして、コロナウイルスに感染してしまったかも...」と

新型コロナウイルスに感染した疑いを持ってしまうかと思います。

 

咳、鼻水などの症状は普段の健康な体の状態とは違うと言う事を体感的に受ける症状ですが、熱が出るという症状は一体どのような症状なのか、

皆様考えてみられた事はありますか?

 

何度以上に体温が到達したら熱が出たと言えるのか、倦怠感、寒気と共に体温が上昇した事を感じたら熱が出たと言えるのか、、、

 

一体熱とは何なのか、そして熱に関するいくつかの疑問について解説いたします。

 

そもそも「熱」とは

人間の体温は、いくつかのメカニズムが絡み合い、常に一定の温度の範囲内になるように調節されています。

その調整している司令塔が、脳にある視床下部になります。非常に簡単に説明すると、皮膚や血管にある温度のセンサーが反応して外気の暑さや寒さを感じると、

その情報を視床下部に伝え、寒いときには筋肉に震えて体を温めるように、暑いときには汗腺や血管などに働きかけて体を冷やすように命令を出しています。

 

ここにウイルスや細菌など体にとって異物が侵入してくると、この視床下部が反応して体温を上げるように調節しようとします。

これは体の免疫を強くし、異物と戦うためのよい環境を整えるための反応と考えられているのですが、この反応こそ私たちが「熱(Fever)」と呼んでいる現象になります。

 

発熱の原因

熱の原因として、ウイルスや細菌といった感染症が代表的です。

特に新型コロナウイルスの流行下では、熱があればまず新型コロナウイルスを疑って検査を行うことになるでしょう。

しかし、新型コロナウイルスに限った話ではなく、がんや膠原病、痛風、甲状腺疾患、薬剤による熱など、熱が起こる原因は様々です。

下記は発熱が起きる主なケースです。

 

感染症

ウイルスや細菌に感染すると、発熱します。これは、体内に 入り込んだウイルスや細菌の増殖を抑えるための身体の防御 反応。多くの場合、発熱は短期間で病気も2週間以内に治癒 します。 安易に解熱するとウイルスや細菌を助けることになり、完治に時間がかかる場合があるので注意が必要です。

アレルギー性疾患・悪性腫瘍

38℃以上の高熱が2週間以上続く場合、リウマチや膠原病などのアレルギー性疾患や、ガンによる発熱が考えられます。精密検査が必要です。

うつ熱

 

日射病や熱射病など、夏場の暑さや暖房した室内など、周囲の温度が高すぎるため、体内の熱が放散しきれず体温が上がることを言います。すみやかに体温を下げることが大切です。

 

 

 

平熱とは

感染症法という法律の中の定義で、ここでは37.5℃以上を「発熱」、38.0℃以上を「高熱」としています。

 

しかし、残念ながらこれには医学的な根拠はありません。

なぜなら、体温の正常値は非常に個人差が大きいからです。

これまで熱の個人差を説明するために、年齢や性別、人種、罹っている病気、妊娠しているかどうか、などさまざまな要因が指摘されてきましたが、

そのどれも個人差のほんのわずかな部分しか説明してくれません。

それどころか、実は体温は1日の中でさえも大きく異なっており、一般に早朝で最も低くなり、夕方に最も高くなります。

 

そのため、自分が本当に発熱しているかどうかを知るためには、普段の健康な状態のときの体温をある程度正確に把握しておく必要があります。

この体温のことを"平熱"といいます。

例えば、37℃台前半ぐらいの体温を認めたときが最も判断に迷いますが、平熱が高めであればこの体温は正常、平熱が低めの人にとっては異常、と判断することができます。

もし自分の平熱がわからないという方は、予め自分の体調が良い日に定期的に体温を複数回測ってみて、把握しておくとよいでしょう。

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