この冬インフルエンザとコロナウイルスが同時流行する恐れが高くなっております。
政府はこの度、同時流行に備え発熱外来への受診を高齢者などに重点化するなどの方針を決めました。
では発熱外来に行くことができない人はどのような対処を取ればよいのでしょうか。
本日は政府が取り決めた新しい方針について、インフルエンザは何故流行するのかなどについて詳しくお伝えいたします。
発熱外来への受診は高齢者や小学生以下に限定 政府の新しい方針

NHK NEWS参照
政府は、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザが同時流行した際に備え、発熱外来の受診を高齢者や小学生以下の子どもなどに限定して呼び掛ける方針を発表しました。
政府は、この冬にかけて新型コロナとインフルエンザの同時流行を想定していて、発熱外来の逼迫(ひっぱく)をどう防ぐかが課題となっています。
政府関係者によりますと、重症化のリスクが高い高齢者や基礎疾患のある人、小学生以下の子どもに対しては、発熱した場合引き続き発熱外来への受診を促していく方針です。
一方で、中学生から64歳までの基礎疾患がない人に対しては、検査キットで自主的に検査をし、陽性の場合は「健康フォローアップセンター」に登録したうえで自宅療養を促す考えです。
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なぜ冬になるとインフルエンザが流行するのか

大きな理由は、気温と乾燥です。
気温が下がると、人間の鼻や喉の粘膜の働きが弱くなってしまい、ウイルスに対する抵抗力、つまり免疫力が下がってしまうことで、体内に侵入しやすくなってしまいます。また、湿度があると水分とともにウイルスは地面に落ちますが、乾燥していると、くしゃみや咳で飛び散ったウイルスが空気中をふわふわと長時間漂っているのです。そこら辺をインフルエンザウイルスがふわふわ浮いていると考えるとものすごく怖いですよね。この漂っているウイルスを、免疫力が弱っている人が吸い込むことによって、感染してしまうのです。
さらに、インフルエンザウイルスは生きた細胞の中でしか増えることが出来ない、つまり人間の体内で増殖するのです。なので、インフルエンザに感染し、体内で増殖したウイルスがくしゃみや咳などで大量に外に飛び出すことで、周りの人もどんどん感染していってしまうのです。
知っておきたいインフル、コロナ、風邪の初期症状の違い

【インフルエンザ】
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで発症します。一般的な特徴は、38℃以上の急激な発熱があり、関節痛や筋肉痛、倦怠感や悪寒などの全身症状が現れ、鼻みず、せきなどの症状を伴います。
風邪の場合は比較的ゆっくりと症状が出て、4~5日程度で改善することが多いのに対し、インフルエンザは急激に症状が現れ1週間程度の経過で回復していくことが多いです。
【新型コロナウイルス】
ひきはじめは普通の風邪と同様にせきや発熱などがみられます。症状の現れ方は個人差もありますが最初は比較的ゆるやかで、微熱~高熱、せき、関節痛や筋肉痛、頭重感や倦怠感、食欲不振や味覚・嗅覚の異常を感じる、といった症状が続いた後、急に重症化して肺炎を合併するなど、入院となるケースがあります。肺炎に進展した人の何割かは集中治療や人工呼吸器が必要になります。軽症の場合は約1週間で回復していきますが、一方で無症状の人が急激に重症化することもありますので注意が必要です。
【風邪】
風邪は、ウイルスや細菌などの病原体によって引き起こされる、鼻やのど(上気道)の急性炎症の総称です。鼻やのどの粘膜から感染するため、くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、のどの痛み、せき、たんなど、鼻やのどの症状が顕著にみられます。
予防するには

症状が出たらまずは病院で検査を受けることが大切ですが、少しでも予防を心がけることは私たちの普段の生活の中でもできます。
項目としてはこれまでの新型コロナウイルスに対するものと大差ありません。
■流行する前にワクチンを接種しましょう。
■こまめな手洗い、手指の消毒を心がけましょう。
■正しくマスクを着用しましょう。
■三密(密閉空間・密集場所・密接場面)を避けましょう。
■室内は適度な湿度を保ちましょう。
■十分な休養とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めましょう。