日本各地で雪が降り、いよいよ本格的な冬の到来を感じる季節となりました。
そんな中、新潟県内では大雪の影響で、断続的な渋滞や立往生が起こりました。
大雪になると渋滞が頻発してしまいますが、そもそもなぜ渋滞は起こってしまうのか、渋滞に巻き込まれた時の対処法、備えておきたい備蓄などを本日はお伝えいたします。
吹雪で見通しが悪くなるため
大雪が降ると、雪のせいで見通しが悪くなってしまいます。とくに風が強く吹雪になっているときは、数センチ先の道路状況もわからないくらい視界が雪で埋め尽くされることもあります。 たとえ雪が止んだとしても、強風で雪が舞い上がって視界が悪くなる「ホワイトアウト」が発生してしまうリスクもあります。
こうなってしまった場合、無理に車を動かすと大きな事故につながってしまう可能性が高くなります。
安全のために車を停止することで自然渋滞が起き、周囲に雪が降り積もって身動きが取れなくなることで、立ち往生に発展してしまうのです。
▽車載用防災バッグ 大雪 豪雪 立往生への備え
チェーンを装着していない車があるため
国土交通省が行なった平成27年度の調査によれば、立ち往生をしていた車のうち75%が冬タイヤを装着していたにもかかわらず、立ち往生してしまったことがわかっています。
また冬タイヤ装着車両のうち、89%もの車両がチェーンを装着していなかったことがわかりました。くわえて、とくに大型車や中型車の立ち往生が非常に多いことも同調査で判明しています。
停車する車に続いて停車してしまう人が多いため
人は同調行動を取る習性があり、何らかの原因によって停止してしまった車がある場合、ドライバーはほかのドライバーの行動を参考にして、同じように車を停車させる傾向にあります。
一度停車すると車の周囲に雪がつもり、発進する際スタックを起こしてしまう可能性が高くなります。
その結果、停止してしまう車が続出し、立往生が発生してしまうのです。
しかし、危険だと分かっていながら運転を続けるより、一旦停車し安全を測る事は間違った事ではございません。
大雪の日に不要不急な外出を控える、タイヤにチェーンを装着するなど自分にできる対策を取る事が重要です。
一酸化炭素中毒対策をする
大雪で立ち往生してしまった場合、大半の人が寒さからエンジンをかけたまま車内で渋滞が終るのを待つのではないかと思いますが、そんな時に注意してほしいのが、排気ガスによる一酸化炭素中毒です。
車の周辺に雪が積もってしまっていると、マフラーから出た排気ガスがエアコンなどを経由して車内に入り込んでしまう危険性があります。排気ガスによって車内の一酸化炭素の濃度が一定レベルを超えると、「一酸化炭素中毒」になってしまいます。一酸化炭素中毒は最悪の場合死に至るケースもあり、十分に注意が必要です。
一酸化炭素中毒対策をするためには、マフラーのまわりを定期的に除雪することが有効です。また、窓を開けて車内の換気を行いましょう。
しっかりと防寒対策をする
立ち往生に巻き込まれたときは、防寒対策も重要です。
あまりにも車内の温度が下がると、命が危険にさらされることもあります。立ち往生中は、一酸化炭素中毒を防ぐために車のエンジンを切ることもあるかもしれません。こういったときも寒さ対策ができるように、毛布や寝袋などを車に積んでおくことが大切です。
ドアが開くことを定期的に確認する
立ち往生中に車内で避難する場合、車のドアが開くことを定期的に確認することも大切です。せっかく救助部隊が来ても、車の周りに積雪してドアが開かなくなってしまえば、外に出ることができなくなってしまうためです。
一定時間ごとにドアの周辺を除雪し、いつでも外に出られるようにしておきましょう。
救援部隊に連絡する
しばらく待っても状況が好転しなさそうな場合は、ためらわず救助部隊に連絡をしましょう。道路緊急ダイヤル(#9910)もしくはJAF(#8139)に連絡し、必要に応じて警察や消防にも連絡しておくと安心です。