アルコールチェック義務化への法律改正は4月からです!!
皆様アルコールチェッカーのご準備はお済でしょうか?
「たくさん種類があって何を買えば良いのか分からない」という方の為に本日はアルコールチェッカーについて詳しく解説いたします。
↓法律改正について詳しく知りたい方はこちらの記事へ↓
アルコールチェック義務化として、2022年10月1日からは「アルコール検知器を常時有効に保持すること」が必須となります。つまり、正常に作動し故障のない状態でアルコール検知器を保持する必要があるという事です。適切に使用・管理し、定期的なメンテナンスなどを行いましょう。
またアルコール検知器の配備は、事務所出入口などに設置するケースもあれば、直行直帰や出張に対応できるよう自動車1台ずつに設置するなど、さまざまなパターンが考えられます。社内でどのような設置方法をとるのか、何台アルコール検知器を導入するのか事前にしっかり検討する必要があります。
なお、アルコール検知器を導入する際は、国家公安員会が定めるものでなければいけません。性能上の要件は設けられていないので、呼気中のアルコールを検知し、その有無または濃度を警告音・警告灯・数値などで示す機能が搭載されていれば問題ありません。
一販用と比べて、業務用のアルコールチェッカーは高耐久に作られていることがほとんどです。
アルコールセンサーには使用期限があり、業務用の場合は機器の精度を維持するためにも半年〜1年程度のサイクルでセンサー部分の交換があります。一般用よりメンテナンスコストがかかります。
【設置型】
高性能でPCと繋げる!業務用としておすすめ
設置型(据置型)のアルコールチェッカーは、運送業などの業務用として選ばれています。
ドライバーの記録をまとめてPCで管理することができるため、手書きで記録を残さず安全運転管理者の作業の軽減が期待できます。
主電源が必要なので事業所等に設置されていることが多いです。
ほかにもPCで管理だけではなく、専用のプリンターから測定結果を印刷できる商品もあります。
ドライバーが目の前で検査することで、運転する本人がアルコールチェックを行ったという証明にもなります。
デメリット
・持ち運びができない
・主電源が必要なので、停電時に使用することができない。
・携帯用アルコールチェッカーも常備しておいた方がいざという時に安心。
【携帯型】
高長距離移動が多いドライバーや個人用におすすめ
携帯型のアルコールチェッカーは、非常に小さいサイズの商品が多く、ポケットや車内の邪魔にならずに持ち運ぶことができます。
長距離移動やタクシーなど、比較的事務所に戻る回数が少ないドライバーに適したタイプといえるでしょう。
検知したあと手書きかPCで記録を残しましょう。
デメリット
・どこでも検査ができる為、安全運転委員会の目の前で検査しない場合、自分が検査をしたということが立証しがたい点
アルコールチェッカーには2種類のセンサーが内蔵されています。
大きく分けて「半導体式ガスセンサー」と「電気化学式(燃料電池式センサー)」があります。
【半導体式ガスセンサー】
センサーの表面に付着する酸素量に応じて、電気の抵抗値が変化する特性を利用したセンサーです。酸素量が多ければ電気抵抗値は高くなり、酸素量が少なければ電気の抵抗値は低くなります。
飲酒をした場合、アルコール成分によって酸素量が減少するため、電気の抵抗値が低くなります。この電気抵抗値が低いほど、呼気中のアルコール濃度が高いことになります。
メリット
・価格が安め
・センサー本体が小型であり持ち運びしやすい
・測定時間が短い
・低濃度での感度が高い
デメリット
・アルコール以外のガスにも反応しやすい
・センサーの寿命が短い
【電気化学式(燃料電池式)センサー】
呼気に含まれるアルコール成分を燃料として、電気が発生する特性を利用したセンサーです。
飲酒をした場合、燃料となるアルコール成分によって電流が強くなり、電気の発生量が多くなります。この電気の発生量が多いほど、呼気中のアルコール濃度が高いことになります。
メリット
・ほぼアルコールにしか反応しないため精度が非常に高い
・アルコール以外のガスに反応しにくい
・消費電力がゼロ(回路動作時除く)
・耐久性は高め
デメリット
・価格が高め
・定期的に校正が必要となり、メンテナンスコストが高い
・測定時間が長い
耐久性や精度を考慮すると、使用頻度が高ければ「電気化学式(燃料電池式)センサー」、使用頻度が低ければ「半導体式ガスセンサー」がおすすめです。
呼気で測定するタイプのアルコールチェッカー(アルコール検知器)での測定方法は大きく3つ。同じ呼気を測定する機器でも特徴が異なります。
【吹きかけ式】
機器本体の吹き込み口に息を吹きかけて使用するタイプ
【ストロー式】
ストローを差し込み、ストローを咥えて息を吹き込み使用するタイプ。吹きかけ式よりも周囲の空気の影響を受けにくく、息を逃しにくいため精度が高い。
【マウスピース式】
機器専用のマウスピースを使用して息を吹き込むタイプ。ストロー式同様、吹きかけ式よりも周囲の空気の影響を受けにくく、息を逃しにくいため精度が高い。